[短編]砂糖彼氏と塩彼女





「面白かった?」


「うん」


映画館を出るとご機嫌な紗羅。


僕たちが見たのは定番の恋愛映画……



ではなく、洋画のアクションもの。


かなり昔からやっているシリーズで、彼女が大好きらしい。


初めて見たけど、ハマるのもわかる。


すごく面白かった。



けれど、それ以上に隣で楽しそうにスクリーンを見る紗羅も可愛かった。


「お昼ご飯なに食べたい?」


「……カレー」


「わかった。美味しそうなところ探そうか」


紗羅はカレー好きらしい。


デートの日の昼食は高確率でカレーだし、僕のカレーパンをよくジッと見ている。


携帯で調べると、近くのショッピングモールの中に隣接されている飲食店が出てきた。

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