[短編]砂糖彼氏と塩彼女


ちなみに紗羅とは同じ中学出身。


中学時代の紗羅を知ってることを除けばかなりいいやつ。



でも紘には紗羅と付き合うために色々協力してもらったと言う借りがある。


だからそこは日々見逃している……つもり。









「紗羅、昼ごはん食べよ」


「ん」


お弁当を片手に持った紗羅を教室から連れ出す。


「今日は中庭でいい?」


「ん」


相変わらず塩だけど、口角は微かに上がっている。


中庭は日当たりがいいからお気に入りらしい。


「紗羅のお弁当今日も美味しそうだね」


「美味しい」


お弁当を食べる彼女は滅多に見れないニコニコの笑顔。


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