アタシ×コイ=アンタ
その日の夜の自由時間

ハヤテがギターと
ベースの奴等を連れて
アタシ等のところに来た

アタシは一瞬何が何だか
わからなくなった

ギターの奴が
アイツだった

あの入学式のとき
ぶつかってシカトして
走って逃げた奴…

向こうもアタシのこと
覚えてたらしく
あ、って顔でアタシを見た

ハヤテが

何??お前等知り合い??

アタシはアイツを睨んだ

その様子を見て
ベースの奴が

仲良さそうじゃないみたいな

と、ハヤテに言った

アイツは
アタシに笑顔を向けた

この前はゴメンな;
あの時は急いでたからさ;
あ、オレ、アキラ
よろしくVOCALさん♪
んでコイツがベースのナオキ

…何コイツ…;
理解不能
何かが理解不能
アタシの中での怒りが
瞬く間に消え去った

あぁ別にいいって♪
アタシ、ユリ
よろしく♪

端から見ていたメイの
驚いた顔に気が付いた
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