先生に恋して…
ガチャ

「本当に申し訳ございませんでした」
入った瞬間そう言われた。多分香川さんのお母さんだろう。

「とりあえず席に座りましょう」

「はい」
そして席に座った。校長先生が話し始めた。
香川さんを見た。その瞬間足や手全身が震えだした。怖い怖い昨日の事がよみがえってくる。その時一ノ瀬先生がそっと手を握って

「ちょっとすいません。一回保健室に行ってきます。さっきのまだ終わってなかったみたいなので」
と言い私を連れ出した。そして連れてこられたのは会議室だった。誰もいない。
その時先生に抱きしめられた。

「愛美ちゃん大丈夫。先生がいるから。もう大丈夫だから。別に無理してあそこにいなくてもいいんだよ。校長先生が話してくれるから」
出来るなら行きたくない怖いから。でも私の事だから行かないといけない。そう思った。

「行きます」

「愛美ちゃん偉いね。逃げなくて。頑張ろう」

「はい先生ありがとうございます」
そして私と先生は応接室に戻った。でも大丈夫先生がいるから。

話を校長先生がしてくれて香川さんたちとそのお母さんたちは凄く謝ってくれた。

「ほんとに申し訳ございませんでした」

「謝って許される問題じゃないですよ。この子がどんなに辛いくて苦しい思いしたと思ったと思ってるんですか」
と一ノ瀬先生先生が言った。こんなに先生が怒っているのは初めてみた。

「分かってます。なのでこの子達は学校を辞めさせようと思ってます」

「そうしてもらった方がいいですね」
校長先生がそう言った。

「ちょっと待ってください。私は学校辞めなくていいと思います」

「愛美ちゃんどうして?」
そう優しく一ノ瀬先生は聞いてくれた。

「私が殺されそうになったのは事実です。でもちゃんと香川さんたちは反省してるんですよね。なら別に学校を辞める必要はないと思います」

「いいの白鳥さん。私たちこんなにひどいことしたんだよ?」

「うん。でも二度とこんな事しないって約束してほしい」

「ほんとにとごめんなさい。もう二度とこんな事はしません」

「それならいいよ。私も大丈夫だし。高校生活楽しんで」

「白鳥さん…ほんとにいい人。こんなに私たちのこと考えてくれ。ごめんなさい」

「もういいよ。これで話終わりましょう」

「そうですね。いいですか?校長先生」

「はいいいですよ」
そして話し合いは終わって先生は家まで送ってくれた。
「先生ありがとうございました」

「愛美ちゃん5分後ぐらいに家おいで。ご飯一緒に食べよう」

「いいんですか?」

「うんおいで」

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