先生に恋して…

私の思っていたのと真逆だった。
香川さんたちは毎日毎日私に同じ事を繰り返てきた。
それと同時に先生も毎日インターホンを押してきた。
香川さんにいじめられるようになってから私は先生を避けるようになった。

ある日…
4限目が終わった後廊下を歩いていると香川さんたちに引っ張られ連れて行かれた。
必死に抵抗したけど香川さんのちからには叶わない。そしていつもと違う所に連れてこられた。
屋上…なんで屋上いつもの所じゃない。その理由はすぐに分かった。

「ねぇあたしもうあんたの事ほんと限界だから飛び降りて」

「えっ」

「だからここから飛び降りてっていってるじゃん」
そんなのできるわけがない。怖い怖い

「ねぇちゃんと話そう」

「はーーーーーー。もうあんたとなんて話すことなんてない。いい加減にしろ。さっさと飛び降りないと私が落とすよ。」

「じゃあわたしが期末テストで1位にならなかったらいい？」

「もう遅い。1回取った時点でもうだめなの。さっさと飛び降りな」
もう無理だ。私は死ぬしかないんだ。香川さんに落とされるより自分で飛び降りたほうがまだましだ。そう覚悟を決めた。

１歩…２歩…３歩　後１歩の所まできてしまった。
「さよなら皆」そう思った時だった





ガチャ

「愛美ちゃん！」

「一ノ瀬先生」
そして一ノ瀬先生は私を抱きしめてくれた。
そのとたん私は力が抜け倒れた。

「愛美ちゃん愛美ちゃん」



気づくと私は保健室にいた。
「愛美ちゃん起きた。大丈夫だからね。怖かったね」

「先生ー（涙）怖かったよー」
すると先生は頭をポンポンっとしてくれた。

「もう大丈夫だから。気付いてあげられなくてごめんね」

「ううん。先生助けてくれてありがとう」

「よかった。愛美ちゃんが死なないでくれて。もう放課後だし車で送って行くよ」

「大丈夫です」

「乗って帰って」

「じゃあお言葉に甘えて」
そして先生の車に乗って家に帰った。

「ありがとうございました」

「ううん。後で家に行くから」

「大丈夫ですよ？」

「絶対行くから」
と言い一ノ瀬先生は行った。
そして家に帰った。
本当は先生に来て欲しかったのかもしれない。
そのまま座り私は先生が来るのを待った。