死んでもあなたに愛されたい



きっと、できるよ。

永遠かどうかも、あたしたちが決めていくの。




「……あぁ、ほんとだ」


「?」


「俺のカノジョは、かわいくて、かっこいい」


「へ!?」




いつになく晴れやかな笑顔に、目を奪われる。


う、うるわしい……!

後光が差してるよう……!



好きすぎて泣けてくるお顔が、ふしぎとクリアに見えてきて…………ん? んん!?


いや、ちがう! 物理的に魁運が近づいてきてる!?



キス!? キスか!?

ここで!?


周囲には、制服姿があちらこちらに。

チラチラと視線も感じる。


そんなところで、キス!?


魁運ってば大胆!
ええ、ええ、見せつけてやりましょうぞ!!



にやけながらぎゅっと目を閉じると。


なぜか首元にひやっとした感覚が。




「……?」


「ん、よく似合う」




キス……じゃ、ない?


おそるおそる目を開けたら、見知らぬネックレスがかかっていた。




「え? え!? こ、これは!?」


「この1週間で作ったんだ。親父に教えてもらいながら」


「魁運の手作り!?」




大好きな人からの、すてきすぎるプレゼント。


ゴールドのチェーン。

真ん中に、小瓶のような飾り。


よく見てみると、水中に白い花のようなシルエットがぼんやり描かれている。




「この花って、スイレン?」


「ああ。がんばってスイレンの花っぽくしたんだ。俺のとおそろい」



< 220 / 329 >

この作品をシェア

pagetop