死んでもあなたに愛されたい
藍染め
神様。
あたし、またここに帰ってきました。
神様。
あたしはあなたより、隣の彼のほうが大事で、大好きなんです。
仮にもあたしも、半分だけ巫女だけど。
嫉妬しないで、妹と仲良くしてくださいね。
「ずいぶん長く祈ってたな」
あいさつ代わりに神社で軽く参拝……のつもりが、魁運と一緒に手を合わせたのにあたしのほうが1分ほど遅かった。
熱がこもりすぎちゃったみたい。あは。
「何を祈ったんだ?」
「ちょっと釘刺してた」
「くぎ??」
魁運と腕を絡めて、帰宅。
……の前に、神社に寄ろうと言い出したのは、あたしのほう。
おじ様に早く会いたくって。
さあて、参拝をし終えたし、おじ様の元へ……
「ひとみちゃーん!!」
「れっつ……ゴフッ」
レッツゴーするより早く、何かが突進してきたんですが!?
背中に強い衝撃。
次いで、何かが胃のあたりを圧迫。
……新手の攻撃!? スープレックス!?
すると、体が浮遊感に包まれた。
本当にスープレックスきめられ……って、今度は回転!?
ぐるぐる目が回る……!
投げ技じゃなくて、高速メリーゴーランド!?
「やっと会えたね、ひとみちゃん!」
「~~っあ、あの、もしかして……!?」
「親父そこらへんでやめてやれ!」
やっぱり!!
犯人は、おじ様なのね!!