死んでもあなたに愛されたい






きらわれてはいない。


むしろ好かれている。

おじ様のお墨付き。



……だったら、どうして。


1週間連続で、魁運と接触ゼロなの!!!



今日も更新しちゃうよ!? いいの!?

いいや、よくない!


魁運に接触しようとすると、見計らったように魁運に避けられるか、クラスメイトが話しかけてくる。


日に日に学校生活に慣れていく一方、教室での魁運との距離が遠くなっていく。



けっこうつらい。

家ではばりばり関わっているから、その反動でショックが大きい。


これもギャップに含まれるって言ったら怒鳴るぞ。二重人格だそれは。



……しかし、今日は秘策がある。


なんと魁運がお弁当を忘れていったのだ!


ふっふっふっ。

ついにあたしに運がめぐってきた。


これを使わない手はない。


お弁当を届けるのを口実に、魁運との関わりを正当化する作戦だ。



いける!

これはいけるぞ!



――キーンコーンカーンコーン。


昼休みの合図が鳴る。



作戦実行だ!!



いつもどおり教室を出て行く魁運をロックオン。

大きめサイズのお弁当を握りしめ、急いであとを追いかける。




「魁運!」


「……?」


「永鳥かいうーん!!!」


「!?」



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