死んでもあなたに愛されたい
「俺らのバックにはな、あ、あの、白雪組がついてんだ! 後悔してもおせぇぞ!」
ぜえぜえ肩で呼吸しながら、意気揚々と何をぬかすかと思ったら。
思わずきょとんとしてしまったじゃないか。
ここでその名を聞くとは思わなかった。
「ええっとお……?」
「し、知らねぇとは言わせねぇぞ! 白雪組に逆らったら……ど、どうなるかわかってんだろうなあ!?」
ちょ、タイム、タイム。
笑いをこらえられない。
それ、あたしに言っちゃう?
アホすぎてどうにもならんわ。
おふざけがすぎるって。
あー、もう限界。
我慢しつつもフッと噴き出したら、半笑いになり、よけいにバカにしてるようになった。
「何それ、ウケる」
「う、うそだと思って調子乗ってっと……」
「あんたらみたいな雑魚を欲してどうすんの」
「な!?」
調子乗ってるのはどっち?
高校生相手にこのざまじゃ、戦力外にもほどがあるでしょ。
相手が、あの、強くてかっこいい魁運ならしかたないけどね!
プライドだけは一丁前なピエロなんか、お呼びじゃないんだよ。
金魚の糞でも追いかけてな。