ギャルゲーオタクの幼馴染にアタックする私の物語
何でも、このゲームをしてすぐにアカリちゃんに一目惚れしてリアルを捨てた? とかこの前呟いていた。リアル? って現実ってこと!?



今更気付いた....告白しても成功する確率は0%ってことが。



だけど、告白する前に諦めるなんて出来ない!
諦めるとしたら、フラれてからにしないと、なんだか負けた気がしてヤダ!



黒炎君は、綺麗な黒髪でわりと童顔。
童顔ながらも綺麗な顔立ちをしていて、クラスの女子からも人気でよく告白を受けている。だけど、告白されるたびに「好きな人がいるから」と言って断っていると噂で聞いた。



幼馴染の私には、その好きな人が誰なのかもお見通し。



それはさっきから嫌でも聞こえてくるアカリちゃん。
現実とゲームを一緒と考えてるんだろうなぁ、きっと。
だからこそ、入念な準備をしてからじゃないと私も怖くて告白なんか出来ない。



だけど、同じ名前だけあって、アカリちゃんの名前が出るたびに自分が呼ばれたと思ってドキッとしてしまう私がいた。



あぁ、私ってなんて単純なの。
< 4 / 20 >

この作品をシェア

pagetop