切ないほどに愛してる
その後、私は自分の部屋に駆け上がって
ふかふかなベットにダイブして泣きじゃくった

「…っく。グスッ…ヒック…ふぇ」

こぼれ落ちた涙はシーツに小さなシミをつくっていく

苦しい。苦しい。苦しい。
「別れる」その言葉が重くのしかかる
そしてえぐるように心を引っ掻き回した

私は明日、大好きな人に別れを告げる
それがどれだけ残酷なことか
どれだけ苦しいことか

明日なんて来なければいい
ずっとこのまま時が止まってしまったらいいのに…

そう思いをめぐらせ、泣いている間に
いつの間にか意識を手放していた──
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