切ないほどに愛してる
───────────
…………………

放課後


「朱里!帰ろうぜ。帰りにどこか寄ってかねぇ?」

放課後のチャイムと同時に煌が私を迎えに来てくれた

「う、うん!そうだね!」

「…朱里?」

「ん?何?」

「なんか今日は元気がないように見えてさ」

…あ。顔に出てたのか

「そ、そう?そんな事ないよ!ほら!この通り元気元気!笑」

心配する煌に片手をガッツポーズしながら満面の笑みを見せた

「そっか!ならいんだけどな。あ~なんか腹減ったな」

顔に出しちゃダメ
笑顔でいるって決めたんだから
そう、自分に言い聞かせた
< 7 / 30 >

この作品をシェア

pagetop