悪役令嬢満喫中につき邪魔は許しませんことよ!
「……さま!お嬢様!」
はっ、そうだった、身支度の最中だったわね……デビュタントの。
はぁ。憂鬱でしかない。

もし原作が私の幼少期からの中身の変化や反抗を無視して進むのであるとしたら、、

もし私はどうやっても破滅する運命にあるとしたら、

そう思わないわけが無い。けれどやらない後悔よりやって後悔するほうが幾分かマシだと思うのよね。
だから私は決めたわ、
何がなんでも幸せになってやるって。

「さぁ、整いましたよ」

「アンナ……」

「はい?」

「私は今、どうかしら?」

「ふふっ、お嬢様は今、
帝国で1番輝く1番美しいレディですよ」

そう、アンナがそういうのなら
胸を張っていけるわ。

深紅にバラのモチーフが綺麗にあしらわれた私のドレス。
アイツ、次会ったら絞めてやるわ。
付いてたメッセージカードにあんなふざけたこと書かれてつ黙ってられますっての。
< 6 / 34 >

この作品をシェア

pagetop