イケメン拾った!魔法を隠して慎ましく?スローライフ…できてない!!
間違い探し
「えーとぉ……」
なにか、なにか無いか?
「水浴びがしたいなぁ」
「「……は?」」
だってさ、三年ちょっと寝こけていた訳でさ。
垢と埃と汗にまみれていたじゃない?
実際は愛し子にそんな汚いが流れがあるわけないし、目の前の二人はマキアージュが三年目覚めなかったのを知らない。
「湖、行ってくるー!!」
駆け出したマキアージュを直ぐに二人が追いかけようとしたがライアン室内で脱落。
現役騎士団隊長のレオナルドが素早い動きで扉を潜ると………
「っ!…これは」
小屋の扉の五メートル程先を湖がある方向を隠すように威嚇した様々な獣の群れがぐるりと囲っていた。
「レオ……これは」
追い付いてきたライアンの目に映ったのは熊こそ居なかったが、狼の群れを始め猪、狐や狸、猿やイタチ、ネズミなどの雑食動物から野生のウサギやリスなどの草食動物……更に鷹やワシ、トンビなどの猛禽類までが各々が持てる最大限の威嚇を放っていた。
「なぜこんなに……」
《隠したい話を聞こうとするからだ》
ライアンには聞こえた。これは…鷹?
一際大きな影が今にも目玉を潰してやろうかと狙っている。
違う!敵じゃないんだ。と念じて見ても威嚇は止まない。
《あの子は俺の子だ。害する奴は許さない》
熊と同じ事を言う。
《喰おうなんて思わない。バカな人間が己が助かるために囮として放り投げた》
あぁ、なんてことを…
《熊に奪われたがそれでもよかった。幸せならそれでいい……だが》
《バカな人族の勝手にあの子を巻き込むな!!》
その声と共に周囲の動物が一斉に叫び声をあげた。色々な高音が混ざって耳が……痛い。
レオナルドも苦痛な顔で耳を塞いでいる。
マキアージュ…………
「気持ちいーっ!!」
久々の水浴びだ。湖を縦横無尽に泳ぐ。
ライアン達には悪いけど昔じぃさんに、逃げるが勝ち。と教わったから間違ってない。よしよし。
《おい、マキアージュ!バカ娘!》
雀だ。こいつ、なぜかいつも私に厳しい…なんだよぉ…焼き鳥にするぞ?
《行商オヤジが軍服着た奴らに捕まったぞ。ボコボコにされたぞ。死ぬぞ!》
「えっ?」
《山3つより向こうだ。入り口だ》
流れの行商おっさん。
名前は知らない。おっさんと呼んでいたから。じぃさんより遥かに優しい、いつも娘みたいだと可愛がってくれた…一緒に寝たりもした、寂しいとき。暖かいんだ、おっさんの腕の中は。太陽の匂いがする。
おっさんは右の手首から下が無いんだよ。
昔、騎士団の偉い人だったらしいけど、戦で斥候をしていたじぃさんを庇って腕を無くしたんだって。その戦からじぃさんは逃げ出したけど、おっさんはなんとか生きて戻りじぃさんは戦死したと告げて。腕を無くした役立たずと罵られ追い出されて家にも帰れず家族を捨てて行商をするようになったって昔、じぃさんが話してた。
「行くよ、おっさんから目を離さないで。待ってな」
なにか、なにか無いか?
「水浴びがしたいなぁ」
「「……は?」」
だってさ、三年ちょっと寝こけていた訳でさ。
垢と埃と汗にまみれていたじゃない?
実際は愛し子にそんな汚いが流れがあるわけないし、目の前の二人はマキアージュが三年目覚めなかったのを知らない。
「湖、行ってくるー!!」
駆け出したマキアージュを直ぐに二人が追いかけようとしたがライアン室内で脱落。
現役騎士団隊長のレオナルドが素早い動きで扉を潜ると………
「っ!…これは」
小屋の扉の五メートル程先を湖がある方向を隠すように威嚇した様々な獣の群れがぐるりと囲っていた。
「レオ……これは」
追い付いてきたライアンの目に映ったのは熊こそ居なかったが、狼の群れを始め猪、狐や狸、猿やイタチ、ネズミなどの雑食動物から野生のウサギやリスなどの草食動物……更に鷹やワシ、トンビなどの猛禽類までが各々が持てる最大限の威嚇を放っていた。
「なぜこんなに……」
《隠したい話を聞こうとするからだ》
ライアンには聞こえた。これは…鷹?
一際大きな影が今にも目玉を潰してやろうかと狙っている。
違う!敵じゃないんだ。と念じて見ても威嚇は止まない。
《あの子は俺の子だ。害する奴は許さない》
熊と同じ事を言う。
《喰おうなんて思わない。バカな人間が己が助かるために囮として放り投げた》
あぁ、なんてことを…
《熊に奪われたがそれでもよかった。幸せならそれでいい……だが》
《バカな人族の勝手にあの子を巻き込むな!!》
その声と共に周囲の動物が一斉に叫び声をあげた。色々な高音が混ざって耳が……痛い。
レオナルドも苦痛な顔で耳を塞いでいる。
マキアージュ…………
「気持ちいーっ!!」
久々の水浴びだ。湖を縦横無尽に泳ぐ。
ライアン達には悪いけど昔じぃさんに、逃げるが勝ち。と教わったから間違ってない。よしよし。
《おい、マキアージュ!バカ娘!》
雀だ。こいつ、なぜかいつも私に厳しい…なんだよぉ…焼き鳥にするぞ?
《行商オヤジが軍服着た奴らに捕まったぞ。ボコボコにされたぞ。死ぬぞ!》
「えっ?」
《山3つより向こうだ。入り口だ》
流れの行商おっさん。
名前は知らない。おっさんと呼んでいたから。じぃさんより遥かに優しい、いつも娘みたいだと可愛がってくれた…一緒に寝たりもした、寂しいとき。暖かいんだ、おっさんの腕の中は。太陽の匂いがする。
おっさんは右の手首から下が無いんだよ。
昔、騎士団の偉い人だったらしいけど、戦で斥候をしていたじぃさんを庇って腕を無くしたんだって。その戦からじぃさんは逃げ出したけど、おっさんはなんとか生きて戻りじぃさんは戦死したと告げて。腕を無くした役立たずと罵られ追い出されて家にも帰れず家族を捨てて行商をするようになったって昔、じぃさんが話してた。
「行くよ、おっさんから目を離さないで。待ってな」