甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 そして暁斗はさらにこう続けた。

「そうか。お前花梨のこと好きだもんな。好きだからいじめるんだろ?」


 一瞬理解できなかった。

 暁斗が何を言っているのか。

 しかし暁斗の言葉をもう一度頭で繰り返して、やっと意味を飲み込む。


「ええええ⁉ そ、そうなの⁉」


 驚いて叫ぶ私。

 そう言えば、健太ってやたらと私に突っかかってくるなあとは思っていたけれど……。

 いや、でもまさかね?

 健太は口をパクパクさせたあと、顔を真っ赤にさせた。


「は、はああああ⁉ ちげーし! 馬鹿じゃねーの!」

「顔真っ赤だけど。図星ってやつ?」

「だっ⁉ だからちげーよおおおお!」


 顔をぶんぶん横に振り回して、必死に否定する健太。

 信じられないけれど、この反応はもしかして本当にそうなのかな?……と、私には思えてきた。


「でも悪いけどさ。花梨はお前のこと好きじゃないよ」

「……っ!」

「自分のこといじめるようなやつ好きになるわけないじゃん、馬鹿?」

< 102 / 252 >

この作品をシェア

pagetop