甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
暁斗がどんどん健太にダメージを与えていく。
先ほどまでの威勢のよさはあっという間に消滅し、健太は涙目になった。
「性格直して出直して来たら」
「う、うっせええええ! ば、ばかあああああ! そんなブス好きじゃねええええ!」
泣きながら苦し紛れそう叫ぶと、健太は走って公園から出て行ってしまった。
い、一体何だったんだろう。
あいつが私のこと好きって本当なのかな?
まあ別にどっちでもいいか……。
少しの疑問は残ったけれど、猫さんは無事だったし、いじめっ子は去ってくれたので安堵する私。
何より、暁斗が来てくれて私のピンチを救ってくれたことに、嬉しさがこみ上げてきた。
「暁斗、本当にありがとう!」
改めてお礼を言う。
自然と満面の笑みが浮かんでしまった。
暁斗は照れたように、少しだけ笑った。
「別に。まあ、あいつにひどいことされる前に来れてよかったよ」
「うん! 本当に暁斗が来てくれてよかったよー! 待ってたんだー。あ、この後何して遊ぶー?」