甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「馬鹿の相手したら疲れた。家帰ってゲームしよ」

「またゲーム~?」


 暁斗はとても運動ができるくせに、外遊びよりも家の中で過ごす方が好きだ。

 疲れるから嫌なんだって。

 同じクラスの男の子たちは隙があれば走り回っているのに。

 暁斗って本当にマイペースだ。

 私は家で遊ぶのも外で遊ぶのもどっちも好きだけど、いつも暁斗と一緒に居るから必然的に家の中で遊ぶことが多い。

 いつもそうなってしまうから、つい「またゲーム~?」と今言ったけれど、別にそれでもよかった。

 私は暁斗が一緒にいれば常に楽しい気分なんだ。

 だから、なんだってよかった。


「いいじゃん、昨日の続きのゲームやろ」

「あ、そうだね。じゃあ今から暁斗ん家行こう!」


 おままごと道具を片付けて持ってきたバッグに入れる。

 すると暁斗がそれを持ってくれた。

 いつも暁斗は私の荷物を持ってくれる。

 もう自然な流れになりつつあるけれど、一応「ありがとう」はいつも言っている。

 暁斗には毎回「別にこれくらいのこと」と返されてしまうのだけど。
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