甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 両想いって断言してくれるのは嬉しいけど、やっぱり私にはしっくりこなくて首を傾げてしまう。

 やっぱり他の女の子のことを、まったく気にしないことはできない気がする。

 だけど、もし私が暁斗のニセモノの彼女じゃなくなったら。

 私は今までのように彼と一緒にいられなくなるだろう。

 以前ならまだしも、今なら瑠璃がいるのだ。

 私が近づく隙を、きっと彼女はほとんど与えてくれないはずだ。

 そして、そのうち暁斗に本当に彼女ができてしまったら、私の入り込む余地なんていよいよ完全になくなってしまうかもしれない。


「――はあ、不安だ」


 瑠璃の登場によって、今までの暁斗との関係が少しのことで壊れてしまう気がして。

 私は思わず呟いた。

 すると沙也加は、テーブル越しに身を乗り出すように私の方へと近づいてきて、強い口調でこう言った。


「大丈夫大丈夫。今までだってかわいい子に告白されても、暁斗くんは断っていたんだから。瑠璃ちゃんになんか言われたところで、彼の花梨への気持ちは揺らがないよ。それならとっくに誰かと付き合ってるって~」

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