甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「瑠璃……⁉」

「学校の中を見たり、どんな部活があるのかなって回ってたら遅くなって今帰ってきたの。そしたら家の前でふたりが話してたから、呼ぼうとしたら……。ねえ、ニセモノの関係、本当の恋人同士じゃないって……一体どういうことなの？」

「あ……」


　聞かれてしまっていた。

　よりによって、私と暁斗の関係のすべてを知られてしまうような言葉を。


「……瑠璃にはもう、嘘は付けないな」


　嘆息交じりにそう言った暁斗。

　それは、瑠璃のことは騙し通せないなという彼の諦めだった。

　だけど、ここまで聞かれてしまえば私も難しいと思った。

　堪忍した私と暁斗は、瑠璃にすべての事情を話した。

　暁斗が女の子に告白されまくっていたこと。

　それを断る時に、女の子に泣かれたり怒られたりして、今は誰とも付き合う気のない暁斗が困っていたこと。

　だから私と付き合っているということにして、みんなには諦めてもらっていたことを。


「なーるほどー！　そういうことだったんだね！」


　話し終えた後、瑠璃は深く納得したようだった。

　とても明るい声だった。
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