甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「っていうかさ。暁斗覚えてるー? 私超アピールしてたじゃん、引っ越す前にさ。もうだいぶ昔だけどね。暁斗のこと好き好き大好き!って。あは、私よく言ってたよね?」

「……まあ、覚えてるよ」


 暁斗はぽりぽりと頬を掻きながら言う。

 ずっと前のこととはいえ、熱烈に求愛された記憶を掘り返されて、少し照れているようだった。


「でね、離れている間もずっと頭のどっかで暁斗のこと思ってたんだよ。他の人と付き合ったりもしたけど、一番かっこよかったのは暁斗だったなーって、いつも思ってたんだ」

「……そう」

「さっき再会した時にね、あー、やっぱり私暁斗のことが好きだなって思ったんだ。だってすごくかっこよく成長してるんだもん。そんなの、昔の恋心が再燃するに決まってるじゃん?」

「…………」

「だからさ。ニセモノの彼女とは言わず、私を本物の彼女にしてくれない? そうすれば今まで通り、他の女の子は告白してこないでしょ?」


 暁斗のことをまっすぐと見据えて、瑠璃は堂々と、はっきりそう言った。

 ニセモノじゃなくて、本物の関係を求めて。

 ――いやだ。

 そんなの。

 いやだ……!
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