甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「あー逃げたー! なんなのよーあいつ! こうやってはぐらかすところ、昔と変わってないんだからー! もう!」
口を尖らせて、素直に暁斗に対する不満を口に出す瑠璃。
いつも自分の気持ちをさらけ出せない私は、対称的な彼女のことを羨ましく思った。
「ね、花梨。花梨って暁斗の彼女のふりしてあげてるだけなんだよね? それなら、私が暁斗の彼女に立候補してもいいよね? 暁斗のこと、なんとも思ってないならさー!」
私の方を向いて、瑠璃は無邪気に尋ねてくる。
悪気はまったくなさそうに見えた。
本当に、単に私が幼馴染の暁斗を助けてあげてるだけって思っているみたい。
――それは、嫌だよ。
だって私も暁斗のこと、好きだから。
そう言いたかった。
だけど瑠璃に言ったら暁斗にきっと知られてしまうだろう。
先のことを考えて、私はまた喉の奥に気持ちを引っ込める。
「あ、あの。それはやっぱり暁斗に言ってくれないと……。私だけじゃ、決められないよ。暁斗の気持ちもあるし……。ねっ?」
もっともらしいことを言って逃げてしまった。
口を尖らせて、素直に暁斗に対する不満を口に出す瑠璃。
いつも自分の気持ちをさらけ出せない私は、対称的な彼女のことを羨ましく思った。
「ね、花梨。花梨って暁斗の彼女のふりしてあげてるだけなんだよね? それなら、私が暁斗の彼女に立候補してもいいよね? 暁斗のこと、なんとも思ってないならさー!」
私の方を向いて、瑠璃は無邪気に尋ねてくる。
悪気はまったくなさそうに見えた。
本当に、単に私が幼馴染の暁斗を助けてあげてるだけって思っているみたい。
――それは、嫌だよ。
だって私も暁斗のこと、好きだから。
そう言いたかった。
だけど瑠璃に言ったら暁斗にきっと知られてしまうだろう。
先のことを考えて、私はまた喉の奥に気持ちを引っ込める。
「あ、あの。それはやっぱり暁斗に言ってくれないと……。私だけじゃ、決められないよ。暁斗の気持ちもあるし……。ねっ?」
もっともらしいことを言って逃げてしまった。