甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 高校生活初めての文化祭だもん、みんなで楽しくできるといいなあ。

 そういえば暁斗のクラスはお化け屋敷をやるんだっけ。

 今頃暁斗も、その準備をしているのかな。

 手を動かしながらも、ふと暁斗のことを考えてしまう私。

 っていうか、私の脳内は常に暁斗のことを多かれ少なかれ考えている。

 だって、好きで好きでたまらないから。

 マイペースな暁斗は、今は彼女を作る気はあんまり無いみたい。

 それは少しショックだけど、彼に彼女ができない当分の間は、幼馴染として一緒に居られるということで、ラッキーでもある。

 彼には他に仲のいい女の子はいない。

 たぶん私が、暁斗に一番近い女の子だと思う。
 
 暁斗の家の隣の土地に家を建ててくれた両親には、本当に感謝しかない。

 明日は暁斗のクラスにも行ってみたいけれど、お化け屋敷かあ……。

 私、そういうの苦手なんだよな。

 あ、でも暁斗に頼めば一緒に行ってくれるかな。

 それなら全然怖くないかも。

 怖がってどさくさに紛れて暁斗に抱きついたりできるかも……。

 ――いや。

 なんてこと、奥手の私にできるわけないかあ。
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