甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
本当は、花梨のこと
瑠璃は宣言通り、学校では私と暁斗の本当の関係をバラすようなことはしてこなかった。
だけど、隙あれば暁斗にボディタッチしてくるし、私と暁斗が話しているともれなく会話に参加してきた。
昨日の自己紹介の時に、彼女が私と暁斗とは旧知の仲だということはクラス中に知れ渡っている。
たぶんまわりのみんなは、幼馴染三人で話しているんだなと思っているのだろう。
そこに瑠璃の恋路が絡んでいることなど、たぶん考えてもいない。
なんだか昨日から、暁斗と全然話せていない気がする。
ポンポンと言いたいことをすべて言ってしまう瑠璃が一緒だと、私の口数はひどく少なくなった。
その上、女子トイレで瑠璃とふたりっきりになった時に、彼女は私をさらに黙らせるようなことを言ってきた。
「花梨、その調子で暁斗とあんまり喋らないでほしいなー。私が代わりに暁斗とは喋るし。やっぱりね、たくさん話せば話すほど、私の魅力も暁斗に伝わると思うしさ」
私は「そ、そうかもね」と曖昧な返事をすることしかできなかった。
その後の瑠璃は、私が暁斗と会話で盛り上がろうとすると、私をじっと見つめてきた。