甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 その何か言いたげな瞳は、まるで私の行動をけん制しているかのような――。

 少なくとも私にはそんな風に見えた。

 そんな彼女の瞳を見るたびに、私はまた黙ってしまうのだった。

 ちなみに沙也加は、文化祭に向けて美術部の活動が忙しくなってきたから、休み時間は毎回美術室に行ってしまっていた。

 暁斗とも沙也加ともあまり話せず、私はモヤっとした気持ちをひとりで抱え込んでしまっている。

 はあ。

 暁斗に昨日の話をしたかったのに。

 それ以外にも、いつものように、ゲームの進み具合とか、一緒に食べるお菓子のこととか、他愛のないことで会話したいのに。

 戸惑っている暁斗に接触しまくる瑠璃のやり方は突っ走りすぎだと思える時もあるけど、恋の仕方に間違いなんてきっとない。

 私みたいな中途半端な立場の人に、邪魔してほしくないと思うのは当たり前のことだと思う。

 やっぱり、この状況が続いてしまったら。

 私、暁斗と今までみたいに一緒にいられなくなっちゃうんじゃ……。
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