甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
こんな風にひとりでぼんやりと考えていると、どんどん暗い方向に進んでしまうので、私は休み時間はあえて作業に取り組むことにしていた。
というか、文化祭実行委員の仕事は山ほどある。
できるだけ進めておかなくてはならなかった。
「瞬くん。これ、休み時間にまとめておいたよ」
放課後、瞬くんとふたりで教室残り、私は実行委員としての仕事をしていた。
休み時間にスマートフォンで検索して、クラスでやる予定のタピオカジュース屋で使う備品が買えそうなネットショップをまとめておいた。
印刷したその一覧を、私は瞬くんに手渡したんだ。
「え! すげーまとめてんじゃん。しかも見やすいし。これ、時間かかったでしょ? ありがとう!」
「え……。う、うん。時間はかかったけどたいしたことはしてなくて……。でもクラスのみんなも楽しみにしてるし、実行委員に選ばれたからにはちゃんとやりたくて……」
瞳を輝かせてお礼を言ってくる瞬くんだったけど、当たり前のことをした気分だった私は、謙遜する。
――すると。