甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「……そういうとこなんだよなあ。花梨ちゃんのこといいって思うの」
 
「え……? いいって、何?」

「いやー。なんでもないっす」


 なぜかにんまりとして話をはぐらかす瞬くん。

 え、「花梨ちゃんのこといい」って言ったよね……?

 どういう意味なんだろ……?

「あ! 俺もさー、去年タピオカジュース屋やったクラスがあったらしくて、先輩や先生に話聞いてきたよ! タピオカは乾燥のやつがいいとか、コップはどうしたらいいとか!」

「え! ほんと!?」


 瞬くんのさっきの一言は気になっていたけれど、これからの仕事がスムーズになりそうなことを彼に言われて、「まぁいいか」と頭の隅に追いやる私。


「うんうん。仲良くしてくれてる先輩がさ。去年の作業手順まとめた資料、家にあったから明日持ってきてくれるって!」

「わー! それがあったらうまくいきそうだね! ありがとう瞬くん!」


 あまり先輩に知り合いのいない私には、決して手に入らない資料だ。

 瞬くん、すごく頼りになるなあ。

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