甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
実行委員に決まっちゃったときは、暁斗と一緒にできたらいいなあなんて思ってたから、仕事内容についてはよく考えていなかったけれど。
しっかりと仕事をしてくれる瞬くんが実行委員で、心からよかったと思えた。
「いえいえ。一緒に頑張ろうね~!」
「うん!」
「あ、ちょっと元気になったね。さっき暗い顔してたから、よかったわ」
「……! く、暗い顔なんて私してた!?」
心の中でモヤモヤしていたことを悟られないように気を付けていた私にとって、寝耳に水だった。
「してたよ~。花梨ちゃん、分かりやすいから」
「うっ……。それは沙也加にもよく言われる……」
私、そんなに単純なのかなあ。
これからはもっと気を付けないといけないかもしれない……。
「で、どうしたの? やっぱり暁斗がらみのこと?」
「えっ……」
瞬くんは、いつものようにどこか余裕のある笑みを浮かべていた。
図星をつかれた私はその後の言葉が出てこない。
今頃、暁斗は瑠璃と一緒に下校しているはずだ。