甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 私が「今日は実行委員の仕事があるから、先に帰ってて」と暁斗に言うと、瑠璃は「じゃあ暁斗、私とふたりでかえろー! 帰りにカフェでも寄らない?」って、間髪を入れずに誘っていた。

 暁斗はそれにはちゃんと返事をしていなかったけれど、瑠璃の誘いを断る理由もないだろうし、暁斗の気分が乗らなかったとしても、瑠璃なら彼を強引に連れていってしまう力があると思う。

 今頃おしゃれなカフェで、ふたりきりで素敵な時間を過ごしてるのかなあ。

 もしかして、この前一緒に行ったカフェに行ったのかもしれない。

 瑠璃は気さくで話していて楽しい気分になるし、暁斗は私といるより有意義な時間を過ごしているかもしれない。

 あーあ、また暗い気持ちになってきちゃった……。


「やっぱり暁斗関係のことか」


 否定しない私に、瞬くんはそうだと決めたらしい。

 まあ、本当にそうなんだけどね。


「あのさー。やっぱりふたりうまくいってないんじゃない? もしかして、別れ話でもしてたり?」

「えっ⁉ な、なんでそう思うのっ⁉」


 思わず声を上ずらせてしまった。

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