甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 今日の自分が、あまり気力がわかないことはもちろん自覚していた。

 だけど、普段暁斗といる時の自分がそんな顔をしているとは思いもよらなかった。

 もしかして、どこかで「私、本当の彼女じゃないんだ……」という思いが顔に出ていたのかもしれないなあ。


「瞬くん、私たちのことをよく見てるんだね……」

「まあ、私たちっていうか、花梨ちゃんのことをね」

「なんで?」

「花梨ちゃんのこと、俺気になってたからね。割と前から」

「え……?」

「前にも言ったけどさ。花梨ちゃん、俺のことかっこいいって言ってたらしいじゃん? もう一年も前だけど」

「あ……! え、えっと」


 そういえば、瞬くんにはすでにバレていたんだった。

 私が去年の文化祭の打ち上げの時の、好きな人を暴露する罰ゲームで、「好きとかそういうんじゃないけど、かっこいいなあと思う人」に瞬くんの名前を挙げていたことを。

 瞬くんがそのことを知っていると言ってきた時、暁斗が間に入ってきてそのままうやむやになってしまっていたのだった。


「そのこと……誰かに聞いたの?」
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