甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「うん。去年花梨ちゃんの同じクラスだったやつに、後夜祭の時に聞いてねー。お前のこと、かっこいいって言ってる女子いたぞ、しかも結構かわいい子だって。へー、どんな子だろー、おっ、本当に結構かわいいじゃん、やったー!……って思ったのがきっかけで、花梨ちゃんのことを気になってました」

「そ、そうだったの……!」


 そっか、そうだよね……。

 同じクラスで私の話を聞いてた人の中には、瞬くんと仲が良くてその話をする人だってそりゃいるはずだよね。

 なぜか私は、その可能性を全然考えていなかった。

 たぶん、暁斗のことを言わずに済んだ、という安心感で頭がいっぱいだったから。


「それで今年花梨ちゃんと晴れて同じクラスになれたから、余計に気になっちゃってさ。保健委員も偶然だけど一緒にやることになったし。そしたら花梨ちゃん、みんなが面倒がる仕事を積極的に引き受けたり、休んだやつの役目を押し付けられても嫌な顔せずにやってたんだよ。あー何この子、めっちゃいい子じゃんって思ったんだよね」

「そんなことあったっけ……」


 保健委員の活動を思い出してみる私。
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