甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 暁斗に先鋭な視線を浴びせられても物怖じしない様子に、私は彼に対して大物感を抱いた。


「……瞬。なんでそう思う?」

「なんとなくだよ、なんとなく。ふたりの様子を見てただそう思っただけ。なんだか恋人感がないんだよねー、ふたりってさ。最近の花梨ちゃん、少し元気ないように見えるし。彼氏とうまくいってるんなら、もっと笑ってるんじゃないかって思ってさ」


 瞬くんの言葉を聞いて、暁斗は驚いたようだった。

 瞬くんを睨みつけていた目が、見開かれる。

 私は戸惑ってしまった。

 これじゃ、私が暁斗を嫌ってるみたいじゃない。

 ――違うのに。

 もし私が元気無さそうな顔をしていたんだとしたら、暁斗と本当の意味で恋人同士になりたいのに、なれていないからだ。

 瑠璃のこともあっていろいろ考えてしまい、嬉しい顔ができていないだけだ。

 そんな後ろ向きの顔も、すべては暁斗を好きすぎるからなのに。

 暁斗はしばらくの間、固まっていたように見えた。

 だけど再び瞬くんに向かって挑むような目つきを見せた。

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