甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
瞬くんは、私と暁斗の関係に不穏な気配が流れていることに感づいている。
もう少しで、本当は付き合っていないことがバレてしまいそうに思えた。
瑠璃には、幼馴染のよしみと彼女にとっても利益があったことで、秘密を共有してもらうのを納得してもらえたけれど。
瞬くんには私と暁斗の関係を黙っておくことに、なんのメリットもないはずだ。
それに、瞬くんにまでバレてしまったら、元来面倒くさがりな暁斗は私とこの関係をやめると言い出すかもしれない。
――いやだ。
暁斗のそばに居られなくなってしまうかもしれない。
そんなの、いやだ。
そう強く思ったけれど、この場で何をどう言えばいいのかわからず、言葉が出てこない。
――すると。
「何それ? 勘違い甚だしいんだけど」
暁斗はくすりと、不敵に微笑んだ。
――そして。
「――!」
私の肩に手を回して、強引に自分の方に引き寄せたのだった。
え⁉ ちょ、ちょっと暁斗⁉
幼い頃から習慣になっている、肩を貸すやら手を繋ぐやらは、今でもしょっちゅうやっていたけれど。