甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
バチバチと、ふたりの間には火花が飛んでいるように感じた。
――あーあ、これが本当に暁斗の彼女として言われている言葉なら、嬉しいのに。
実際は違うし、瞬くんも冗談で言っているみたいにも見えるし、あまり当事者意識が湧かなかった。
「ひぇー、怖いねー。暁斗が怖すぎるから退散するわ。……あっ、花梨ちゃん、それなら教室に残って仕事しよーねー!」
「え……あ、うん」
さすがに実行委員の仕事をせずに帰ってしまうわけにはいかないから、私は渋々了承する。
すると瞬くんは、鼻歌でも歌いそうなご機嫌な表情で、私の席の近くから去って行った。
「まったく、なんなんだよあいつは。しつこいやつだな」
暁斗が嘆息交じりに言う。
私は彼に、カフェへの誘いは自分で断ろうと思っていたことを言おうとした。
瞬くんの誘いに乗る気はなかったことを、なんとなく暁斗にはちゃんと伝えておきたかった。
しかし、私が口を開きかけた時。
「へー、なるほどねー。瞬くんって……。ふーん、そうなんだー」