甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
Chapter*6

グループデート……?


 それから何日か経って、文化祭まであと十日を切った日のこと。

 休み時間、私は久しぶりに暁斗とふたりで一緒にいた。

 最近ではいつも瑠璃が暁斗にアタックをしていたり、瞬くんが文化祭のことで相談しに来たりと、暁斗と学校でふたりでいる時間はほとんどなくなっていたから、嬉しかった。

 なぜか瑠璃は、瞬くんの席の方へ行ってふたりで話している。

 最近、あのふたりが真剣な面持ちで何かを相談している光景をよく目にする。

 私が偶然近寄ったら話すのをやめたような場面もあった。

 私には知られちゃまずいことでも話しているのかな……?

 よくわからないけど、瑠璃も瞬くんも私への態度は以前とまったく変わらなかったので、あまり気にならなかった。


「ほら、花梨。これ食べる?」

「え?」


 私の席の方までやってきてくれた暁斗が出したのは、新発売のグミのパッケージ。

 結構前に、暁斗の家でテレビを見ていたときにCMが流れて、「おいしそう、食べたい」って私が言った覚えのあるお菓子だった。

「このグミ! わー、私食べたかったんだー!」

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