甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
瑠璃が私に耳打ちしてきたけど、何も言えない。
暁斗との仲が進展しないせいか、最近彼女はやたらと私に釘を刺してくる。
しかもその声に段々と苛立ちが含まれてきているように感じた。
時々、私を気に食わなそうに見てくるようなこともあった気がした。
何か意地悪なことをしてきたり言ってきたり、ということはさすがになかったし、一緒にいる時は楽しく女友達として振舞ってくれるけど。
暁斗が全然揺らがないことについて、ニセモノの彼女である私がどうしても腹の立つ対象になる瞬間があるらしかった。
――そりゃそうだよね。
彼女でもない私が、まるで自分の恋路の邪魔をしているみたいなんだから。
「……瞬。なんか用かよ」
暁斗がぶっきらぼうに瞬くんに言う。
瞬くんはやはり、そんなこと気にも留めない様子で笑顔を張り付けているままだったけど。
「うんうん大事な用があるんですー! ねーねー、明後日の日曜日なんだけどさ、四人で近くの遊園地に行かない?」
「遊園地って、二駅先の?」