甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 私はその遊園地のことを思い出しながら尋ねる。

 学校の最寄り駅の二駅先の駅名は、その遊園地の名前を冠している。

 全国的にも結構有名で規模の大きい遊園地で、観覧車やジェットコースターはもちろん、夏季にはプール、冬にはスケートリンクなど、アトラクションの数も多い。

 夜になると、花畑やアトラクションのお城なんかが多くの電飾に彩られるイルミネーションも通年行われている。

 中学生のころ、暁斗の家族と一緒にいったんだよね。

 あの時はきれいだったなあ……。

 暁斗と手を繋ぎながら見て、すごく嬉しかったんだ。

 まあ、私はやっぱりドキドキしたけれど、暁斗はいつも通り素知らぬ顔をしていて、少し残念だった記憶もあるんだけどね。

 私が嬉しかった時のことはなぜか覚えていてくれている暁斗だけど、さすがにもう覚えてないかなあ。

 だってもう、四年近く前だし。


「そうそう! グループデートしよー!」


 瑠璃が楽しそうに言う。

 グループデートか、確かにそうなるのか。

 だけど、よくわからない四人のような……?
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