甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 私は暁斗と付き合っていると瞬くんは思っているだろうし、瑠璃はその暁斗が好きだし、瞬くんは本気ではないかもしれないけれど私のことをが好きって言っているし。

 もし、ふたり組に分かれて乗るようなアトラクションの場合、どんな組み合わせになるんだろう?


「なんでこの四人で行くの?」


 暁斗がさも不思議そうに言った。

 私も同じことを思ったので、その返答が気になった。

 すると瑠璃が口を大袈裟に尖らせる。


「だって暁斗、いっくら私がデートに誘っても一向に来てくれないんだもん。私みたいな美少女に誘われて断るとか本当にありえないんだけど! でも花梨も一緒ならいいでしょ?」

「俺も俺もー。瑠璃ちゃんと一緒ー。花梨ちゃん誘おうとするといっつも暁斗の邪魔が入るんだもん。だったらお前も来れば文句ないだろ?と思って」

「……なるほど」


 苦笑を浮かべる暁斗。

 私もなんとなくではあるけれど、瑠璃と瞬くんの意図が分かった。
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