甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
つまり瑠璃は暁斗と、瞬くんは私と(本気なのかどうかまだよくわからないけど)、一緒に遊園地に行きたいけれど、ふたりっきりは無理そうだからグループデートにしようということか。
「いや、行かないけど普通に。行くんなら俺、花梨とふたりで行くし」
「……!」
当然のように言う暁斗の言葉に、私はこっそりと息を呑んだ。
だから、そんなこと簡単に言わないでよ暁斗……。
いちいちドキドキするんだってば。
幼馴染としてそう言ってるだけだよって、毎回言い聞かせるの大変なんだからね?
なんて、瑠璃と瞬くんの手前、表情を変えないでいるのに必死だった私だったけど。
「えーいいの? 暁斗、断っちゃって」
「は? なんで」
「……行かないと、ふたりが本当の彼氏と彼女じゃないって、瞬くんにもクラスのみんなにもバラしちゃうよ、私」
小声で言った瑠璃のその言葉に、面倒そうにしていた暁斗の顔に戦慄が走ったように見えた。
瞬くんは少し離れていたから聞こえていなかったみたいだけど、暁斗のすぐ近くにいた私にはばっちりとそれが聞こえた。