甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 瑠璃はにこにこと満面の笑みを浮かべている。

 だけど有無を言わさせない強さが滲み出ていて、なんだか少し怖い。


「なるほど、そう来たか」


 暁斗は片手で頭を抱えた。

 瞬くんは「え、なんの話?」ってひとり状況を把握していない様子だったけれど、瑠璃が「なんでもないよー」と、能天気に言って黙らせる。


「花梨はどうする? 行きたい?」


 困った顔をしながらも、暁斗は私に尋ねてくる。

 そうやって、私の意思をいつも尊重してくれるのも、暁斗の優しいところだ。


「私は……うん、行きたいよ」


 迷いながらもそう答える。

 暁斗も一緒に行くのなら、そりゃ行きたいに決まっている。

 本音を言うと、もちろんふたりっきりがいいけれど。


「わかった。花梨がそう言うのなら、特別に行ってやってもいいよ」

「ちょっとぉ! 何よ暁斗その言い方ー! あんたたち本当は付き合ってな……」

「る、瑠璃!」
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