甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
今時珍しくて
そして、運命の日曜日となった。
結局私、暁斗、瑠璃の三人で自宅から遊園地まで向かうことになった。
瞬くんの家は、遊園地を基準に考えると私たちとは逆方向だったので、彼とは現地で落ち合うしかなかった。
道すがら、瑠璃に小声で、
「寝坊した—とか行って、私と暁斗をふたりっきりにさせてくれてもいいんじゃないの? 花梨って本当に気が利かないんだから」
と、露骨に不満そうな顔をして言われてしまった。
謝るのも怒るのも変な気がしたから、私は何も返答しなかったのだけど……。
瑠璃に対して申し訳ないという思いが、いよいよ強まってきた。
このニセモノの彼女という立場が。
どうしよう、もうやめた方がいいのかな、でも……なんてことを悶々と考えながら、遊園地の入り口で瞬くんと合流し、園内に入場した私。
早速みんなでアトラクションを回ることにした。
土曜日なためか、園内は結構混雑していた。
人気のアトラクションは、数十分並ばなければ乗れないくらいの行列ができているほどに。