甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
このままじゃ、何かの拍子に瞬くんには真実がバレてしまいそうだなあと、私は不安になってしまった。
「ま、あっちのことはどうでもいいやー。俺は花梨ちゃんと一緒に乗れて好都合だからさー」
「えっと。あ……」
はっきりと好意的なことを言われるも、やっぱり信じられなくて私は口ごもる。
去年私が「かっこいいと思っている人は、瞬くん」って罰ゲームで言ったことを知って、私のことをよく見ていたって瞬くんは言っていたけど……。
彼はいつも、かわいくて明るいたくさんの女の子に囲まれている。
地味で引っ込み思案の私のことを好きになる要素なんて、まるでないように思えてしまうんだ。
私が他人に優しくしていたところとか、保健委員の仕事を真面目にしていたところに惹かれたって前には言っていたけど。
別に私にとっては、当たり前のことをしただけだから、余計に実感が湧かない。
「まあそれはともかく。花梨ちゃん、ジェットコースター平気なの? これ結構スピード出るし、かなりの高さから落ちるみたいだけど」
「えっ⁉ ほ、ほんとだね……」