甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 さすがに私は、眼前の彼に意識を集中させた。


「俺、やっぱり花梨ちゃんのこと好きだわ。すごく。本気で」

「え……」

「暁斗のことは、やっぱりふたりの間に何かあるんじゃないかって疑ってるよ。もし、暁斗に少しでも辛い想いをさせられているのなら、俺のところに来てよ。俺なら絶対にそんなことしない」


 真顔で、はっきりとそう言う瞬くん。

 今まではどこかひょうひょうとした感じで言われていたから、本気じゃないのかなって私は思ってしまっていた。

 だけど瞬くんの今の言葉からは、彼の気持ちがひしひしと伝わってきた。

 どうして私なんかを好きなのかは、やっぱりまだわからないけれど。

 でも瞬くんは、本当に本気で私のことが好きなんだ。

 そうじゃなければ、こんな神妙な面持ちをして告白なんてできるはずがない。


「…………」


 私はしばらくの間、何も言えなかった。

 観覧車はその間もどんどん昇り詰めていく。

 もう少しで、太陽が一番近くなる場所にまで。

 暁斗の許可も得ずに、私と暁斗の本当の関係を瞬くんに言うのは気が引ける。

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