甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
私は眼前の、いつも物怖じしない美少年を見ながら、そう思ったのだった。
「あとさ、花梨ちゃんひとつ勘違いしてるよ」
「勘違い?」
「暁斗が花梨ちゃんのこと、なんとも思ってないと思うって言ってたけど、それは違うと思う」
「え……?」
「明らかに暁斗は花梨ちゃんのこと好きだよ。だって俺のことすげぇ顔して睨んでくんだもん、いつも。花梨ちゃんのこと好きだって、バレバレ」
「え! で、でもそれはたぶん彼氏のふりしてるからで……!」
瞬くんの言葉がまったく信じられなかった。
暁斗が私のことを好き?
いやいや、そんなのどう考えたってありえない。
それならニセモノである必要はない。
一年前のあの日、本当の彼女になってって、暁斗は言ってくれるんじゃないだろうか?
一瞬、暁斗も私と同じで、幼馴染としての仲のいい関係が壊れるのが嫌でそんなことを言ったのかなとも思ったけれど、きっとそれも違う。
物事に執着せずに常にマイペースな暁斗は、きっと今は誰とも付き合いたくないんだと思う。
そんな彼が私を好きだなんて、やっぱり考えられない。