甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
暁斗は、私とスカートに縫い付け中の猫のしっぽを交互に見た後、なぜか口元を緩ませた。
「面白そう。明日花梨のクラス行くわ」
「えっ! ほんと⁉」
暁斗が明日、私のクラスに遊びに来てくれる。
そう思っただけで心の底から嬉しさが沸き起こってきた。
「うん。猫耳と尻尾を付けた花梨がいるってことだろ。それなら行くわ」
「え、暁斗って猫好きだっけ?」
「……いや。まあ、それなりに」
猫に釣られたような反応をした暁斗のことを不思議に思った私が尋ねると、暁斗は煮え切らないような返事をした。
なんなんだろう。よくわからないな。
「あ、暁斗くん。遠くから暁斗くんを捜す声が、今また聞こえたよ。またこの教室にも来るかもしれない……」
暁斗のことを心配してくれたらしい沙也加がそう言うと、彼は眉間に皺寄せた。
「マジでか。じゃ、俺そろそろ帰るわ」
「う、うん。またね」
「うん」