甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「すごい……! こんなにきれいなんだ!」


 思わず感嘆の声を上げてしまった。

 整然と手入れをされた花壇と、アトラクションの一部のお城が、色とりどりの電飾で彩られていた。

 文化祭の手作り感あるイルミネーションもかわいくて好きだけど、大規模で本格的な数多の電球は、まるでおとぎの国にでもいるように思えるほど、ファンタスティックだった。


「こういうの、花梨好きじゃん。中学生の時にここに来た時も、喜んでたし。帰るなら、これ見てからって思って」


 手を握りながら隣に立つ暁斗が、やっぱり淡々と言う。

 だけど私は、嬉しくてたまらなくなってしまった。


「私の好きなもの、いつも覚えててくれているね暁斗は。去年の文化祭の時だって……」


 背が低くてイルミネーションが見えない私のところにいきなりやってきて、肩車をして見せてくれたよね。


「俺が忘れるわけないじゃん。花梨のことなんだから」


 暁斗にそう言われた瞬間、さっきの瞬くんの言葉が脳裏に蘇った。

 ――暁斗は花梨ちゃんのこと好きだよ。
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