甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
Chapter*7
あいあいタピオカドリンク
遊園地に行った後から、瑠璃は私と暁斗をあからさまに避けるようになった。
登下校も一緒ではなくなったし、学校でも話しかけに来ない。
私と目が合うと、頬を膨らませてぷいっと目を逸らされた。
観覧車で、絶対に暁斗と何かがあったはずなんだけど、彼に尋ねても、
「別に。花梨は気にしないで」
としか言われなかった。
いや、気にしないでって言われても。
昔から仲良くしていた幼馴染なんだし、気にならないわけないじゃない……。
だけど文化祭まであと一週間を切り、文化祭実行委員の私は休み時間や放課後は常に何かしらやることがあって、大忙しだった。
瑠璃とじっくり話したくはあったけれど、そんな暇を取ることはできず。
また、文化祭の準備で一緒に過ごすことが多かった瞬くんはというと。
「暁斗に告白しないのー? 早く言っちゃえよ!」
とか、
「もう本当の恋人同士になっちゃえばいいのに。花梨ちゃんが一歩踏み出せばすぐだよ!」
と、隙があれば茶化してくる。
その度に、いまだに勇気が出ない私は曖昧に笑って誤魔化すことしかできなかった。
そして、待ちに待った文化祭当日がやってきたのだった。