甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「……でも私が一途かどうかなんて、暁斗にとってはあんまり関係ないよね。世間ではぽっと出のかわいい子のことをいきなり好きになるなんて、珍しくないし………。」

「えー、でも前から言ってるけど。暁斗くんも花梨のこと好きっぽく見えるんだけどなあ。さっきだってそんな感じだったし」

「さっきって?」

「『花梨が猫のコスプレするなら行く』みたいなこと、言ってたじゃん。猫になったかわいい花梨を見たいって感じに見えたけど? 花梨のこと好きなんじゃないの、やっぱり」


 沙也加は私の暁斗への気持ちを知ってからずっと、「暁斗くんも花梨のこと意識していると思うけどなー」と主張している。

 沙也加から見ると、暁斗は妙に私に優しいし、私のことをいつも気にしているように思えるんだって。

 でも、暁斗と幼馴染の私にとっては、彼が私のことを好きでそうしているわけではないんだと思ってしまう。

 
「いやー、暁斗とは小さい頃から一緒だから、私に構ってくるのに特別な意味は無いんだよ。気を許してるから一緒に居て楽なんだろうねー。十年以上もああなんだから、今さら好きだとか彼女にしたいとかはないと思うけどな」

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