甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
勇気を出して、一歩踏み出した方が断然いいと思った。
例え結果がどうであれ、この宙ぶらりんの状態よりはマシだとすら感じた。
「ありがとう、瑠璃。私、ちゃんと暁斗に自分の気持ちを伝える」
「あっそ。せいぜい頑張ればー?」
どこか投げやりそうに、私に目も合わせずに瑠璃は言った。
しかしその横顔は、少し笑っているように見えた。
――私は決意した。
今日中に、暁斗に自分の想いを伝えるって。
――そうだ。
確か去年の後夜祭でイルミネーションを見た時に、「来年も一緒に見よう」ということを、暁斗は言ってくれたんだ。
だからその約束通り、暁斗が後夜祭のイルミネーションを見に来てくれたら。
私は彼に、ちゃんと自分の想いを伝えよう。
十年以上も育み続けた、あなたへの恋心を。