甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 後夜祭は一般にも開放しているから、近所の人や他校の生徒も参加できるのだ。


「え……なんですか?」


 暁斗のことを捜したい私は、露骨に眉をひそめてしまった。

 彼らはなぜか、とてもニヤニヤしている。

 思わず、嫌悪感を抱いてしまうような笑みだった。


「ひとりー? かわいいねー。俺たちと遊ばない?」

「今からここ出てさー、一緒にカラオケでも行こうよ」


 私と間合いを詰めながら、へらへらと言ってくる。

 思わずあとずさったけれど、彼らはそれでも近寄ってきた。


「私、人を待ってるんで」


 来るかは分からないけど。

 ……という不安は、こっそりと胸の内で付け加える。


「いいじゃ-ん。俺らとなら待たなくてもすぐ遊べるよん?」

「待ってないで行こ!」


 はっきり断ったはずなのに、全然分かってくれないふたり組。

 私は目に力を込めて、彼らを睨みつける。


「行きませんってば!」

「おっ。強気~。そういう子好み!」

「ちっちゃいのに強がってるところがかわいいわ~」

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