甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「ええー。そんな風には見えないけどなあ。もうじれったいから、暁斗くんに花梨を好きなのかどうか聞いてきていい？」

「そ、それはやめてー！」


　私が必死になって止めると、沙也加はニヤニヤしながら「嘘嘘、ごめん」と言う。

　沙也加は私と暁斗を早くくっつけたいらしく、よくこんな冗談を言ってくる。

　もちろん私だって暁斗の気持ちは知りたいけど、知るのが怖いからその都度全力で止めている。

　変なことを言って、幼馴染の関係が壊れるのがとても怖いんだ。

　それにそういう大切なことは自分で聞きたいって言うのもあるし。

　でもやっぱり、今聞いたらたぶんふられちゃうから言えないけれど……。

　友人としては嫌われていないとは思うけど、たぶん暁斗は私に恋愛感情はない。

　暁斗はよく私に「花梨が行くなら俺も行く」とか「花梨と一緒がいい」とか、好意的なことを言ってくるけれど、深い意味は無いと思う。

　だってもし私のことを少しでも好きだって思ってくれているんなら、照れてしまって逆にそういうことをはっきりと言えなくなると思うんだよね。

　だって、私がそうだから。
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